覚えてる範囲で感想:~2019年5月

放置しすぎだ馬鹿野郎~~~
という訳で覚えてる範囲で観た映画の感想です。
ネタバレ暴言注意
あと過去の記事なんか若干かなりスベってて寒かったので一旦下書きに戻しました。

 

実写版デビルマン

ネタバレあらすじ↓
いっけな~い、悪魔悪魔!
あたしサタン!人類の滅亡を目論むデーモンの親玉!
人間は嫌いだけど幼馴染の明だけは生きてほしかったから、父親が巨大な梅干しになったついでに明をデーモンにしたけど、当の明はデーモンをやっつけようとしてもう大変!
地球これからどうなっちゃうの~!?
次回「溶けた人間で名駅の前にあるねじれたビルみたいなやつ作るな」
ハッピーバースデー、デビルマン😉

 

参考:名駅の前にあるねじれたビル

www.google.com



この映画を世に出すことを許可した奴誰だ。デーモンか?
言葉の選び方使い方話の運び方何もかもが小学生の作文以下の脚本、実は演技が下手な演技をしてください!って指示があったんじゃないかと信じたくなってしまうくらい酷い主演の演技、もし面白いと思ってやってるならダダスベりしてるから今すぐやめろと言いたくなるズレた小道具や演出と何拍子も揃ったクソの宝石箱。
鑑賞しながら打ち込んだ感想メモがあるんだけど、リアルタイムで聴き取りながら打ったはずのデーモン語(日本語だけど滑舌が悪すぎて何を言ってるか全く聞き取れない悪魔の言語)が今となってはどういうセリフを書き出したのか解読できなくて困った。デモンチコードなのかもしれない。
もしもこの記事を読んでいる人に暇で暇で暇すぎて死んでしまうって瞬間が訪れた時、人生の貴重な115分をこの映画に使ってみてください。
何もやることがない暇な時間の尊さが骨身に沁みて、涙が出てくるかもしれません。

 リアル鬼ごっこ(園子温版)

ネタバレあらすじ↓
修学旅行へ向かうバスの中で羽毛を撒き散らして遊んでたら突如かまいたちに襲われバスごと真っ二つにされたよ!(正直このシーンがこの映画のピーク)
羽毛合戦に加担してなかったミツコだけは死を免れたけど目に見えない何かの恐怖に怯えながら無我夢中で逃げる羽目になったよ!
逃げ惑ううちに見ず知らずの他人ばかりの学校の生徒になって先生が機関銃を振り回し婦警さんになり花嫁さんになりマラソンランナーになり最終的に白ブリーフ一枚の斎藤工とのセックスを強要されたのが嫌すぎて自害~そして宇宙へ~

篠田麻里子さんと園子温監督が好きなので気になってたやつ!
わたしは園子温映画のあのムチャクチャな感じが好きなので楽しかったけど、色彩がまともなだけの高熱出したときに見る幻覚や夢みたいな映画なので、合わない人は徹底的に合わないと思う。あと無闇矢鱈に人が死ぬ。
ミニスカートの女子高生が掃いて捨てるほど出てくるので何かにつけてパンチラのワゴンセールなんだけど、パンチラの使い方と見せ方が豪快すぎてありがたみが一切ない。
あらすじの部分にも書いたけど開始10分位で来るバスごと真っ二つにされるシーンが一番おもしろい。肉の切り株がいっぱいだよ!やったねミツコちゃん!
個人的にはウエディングドレス姿で割った瓶を武器に戦う麻里子さまが最高最高最高だった!あとトリンドル玲奈めっちゃ足細い。もっとご飯食べてほしい。


翔んで埼玉

登場人物がちゃんと魔夜峰央の作画になっててすごく良かった!
これも帝一の國と並んで大成功の実写化だと思う。
魔夜峰央だし、原作の漫画を読んでないのでもしかすると原作でもある描写なのかもしれないけど、わたしは麗百完全固定なので作中でやたら伊勢谷友介GACKTの絡みを全面に出そうとしてくるのが少し悲しかった。舌を入れるんじゃねえ。


トム・アット・ザ・ファーム

あらすじ↓
恋人の葬式に出席するため彼の故郷に向かうことになったよ!
だけど自分が恋人だって彼の家族に言えないよ!だって自分も男だから!
初めて会う彼の家族もどこかやばい感じがするよ!特に兄!早く帰りたい!


トム 無理しないで あたしと一緒に警察行こ(トムの気持ちに寄り添うオタク)
画面が、というか画面の中の空気が綺麗な映画だった。話は全然綺麗じゃないけど。
シーンやトムの心情によって、アスペクト比って言うんですか?あの画面の上下の黒い帯の幅を変えていく演出がすごく好きだ~漫画描く時に参考にしたい
サラが最初兄に対して毅然とした態度で立ち向かってたのですごく応援してたのに、最終的に絆されてたのでめちゃくちゃキレた。カーセックスしてんじゃねえ!!!!!!!!!!!あと多分トムと兄も寝てるよねこれ。いい加減にしろ。
最後、トムの乗り込んだ車を青信号が発進させて(※後述)そのままエンドロールなんだけど、なんかもうトムはこのまま変われずに恋人にも兄にも囚われたままどこへも行けないままなんだろうな・・・と晴れて脱出エンドの筈なのに重苦しい気持ちのままで鑑賞を終えた映画だった。鉛を飲み込んだみたいな気持ちになる。
本来なら「トムが」乗り込んだ車を「青信号で」発進させて、って表現が正しいしそれは分かってるんだけど、あの最後の最後のワンシーンまで最早トムの意思で前に進むぞ!って感じじゃなくて、あ…信号変わったから進まなきゃ……(ただし目的地はない)って感じだったので「トムの」乗り込んだ車を「青信号が」発進させて、って表現のほうがしっくりくるなって思ってこう書きました。深読みクソオタク。
この映画の紹介文に「愛のサイコサスペンス」ってあるけど、トムの愛とそれにまつわる何もかもはサスペンスなんて言えるほど悲劇的でドラマチックなものじゃなくて、なんか、人間の恋愛ってただただ気分が悪いだけで終わる事のほうが多いのかもしれないな~と思った。BLなんて簡単な言葉で片付けたくはないしそんなつもりは毛頭ないけど、重ための商業BLとか好きな人は観てみてほしい。
あと主演の人めっちゃ綺麗だな~と思ってたらこいつ監督かーーーーい
映画界の米津玄師じゃねーか いい加減にしろ

 

 名探偵ピカチュウ

めちゃくちゃおもしろかった!
吹替版で観たんだけどピカチュウが社会的常識のある首領パッチって感じですごく良かった。かわいい。
途中の地面がアレするシーン(まだ上映中のためネタバレに配慮)からスケールが大きすぎて口が開きっぱなしだった。ポケモン同士のバトルもアツい。
あと散々言われてると思うけど、GBC版の金銀までしかプレイしたことがないようなわたしでもエンディングのあれはめちゃくちゃ刺さったので、ゲームボーイ世代はぜひ劇場の大きなスクリーンであれを観てウワ~~~~~~!!ってなってほしい。
大満足で家に帰って、ふとどうしてわたしの家ではピカチュウと暮らせないんだろう……と思って悲しくなった。上映終わるまでに字幕版も観に行きたいな。

 

シャイニング

ホラー映画の金字塔として扱われている作品だけど、最初からホラーとしてじゃなく普通にエンターテイメントとして鑑賞したので恐怖は感じなかった。
怖いというよりは不安になるというか、えっこれ大丈夫……?→大丈夫じゃなかった!!!みたいな……
ただ、一人の人間が狂っていく様とそれに合わせて家族が恐怖に引きずり込まれていく展開は観ててウワ……となるしめちゃくちゃおもしろかった。
鏡の使い方やセットに対するこだわりやカメラワークで視聴者の視点で同時に存在している異なる2つの世界を表現するのすごく上手いなーと思った!この辺に対する関心や感動が先行してあんまり怖くなかったのかも。
顔面挟まり横目笑顔おじさんのTシャツがほしい。


ヘレディタリー/継承

あらすじ↓
ババアが死んだよ!
それ以来ただでさえ機能不全気味だった家族が面白いくらいメチャクチャになっていくよ!もう訳わかんねーよ!!ふざけんなよアリ・アスター!!!!

旧知のフォロワーのゴリ押しに負けてついに観てしまった。普通に心に傷を負った。
ホラー映画としては言うまでもないんだけど、素直に作中での主人公一家の機能不全ぶりとか、チャーリーの事故から音を立てるようにして家族が崩壊していく様がそれだけでもう人のトラウマや嫌な記憶を無遠慮に掘り返してくるようで、ホラー関係なく嫌な映画。本当に嫌……。許さねえアリ・アスター……
アリが集ったチャーリーの頭がドアップになるシーン、わたしは比較的スプラッタやゴア耐性がある方だと思うんだけど、それでも視界に入った瞬間本能的に「これは直視しちゃいけない」と思って反射的に目つぶっちゃったので、あの手のやつが苦手な人は本当に心に消えない傷を負ってしまうんじゃないかと思う。冷たい熱帯魚より酷かった。
最後怒涛の展開で恐怖と混乱でボコボコにぶん殴ったあと優しくほ~らパイモンだよ~♡偉大だね~♡信仰しようね~♡ってケアしてくるから本当にどうかしている。
今後一生ホラー映画に出てくるすべてのババアを疑って生きていく羽目になったのでまじで許さねえぞアリ・アスター
心に傷を負ったしアリ・アスターのことは許さないけどでもめちゃくちゃ面白かったです。新作のMidsommerも観たいけど観たくない。
ヘレディタリーを観た後にMidsommerの予告を観たら「ウワ……アリ・アスターの画面だ……」という生きていく上では必要のない何の役にも立たない"気づき"を得てしまった自分に気付きました。知りたくなかった……

ヘレディタリー鑑賞中のわたし「もういきなり三年後とかでいいよ その頃には全員死んでるだろ(床に大の字)」